toriのシンプルライフ

2Kに暮らす夫婦のちいさなふたりぐらし

ミニマリストと葬儀の備え。準備しておくべき「もしも」とそうでない「もしも」の話

葬儀用の黒パンプスを処分したことを機に、「もしも」について考えました。

備えるべきもしもと、そうでないもしものお話です。

 

ミニマリストと葬儀の備え

 

黒いパンプスを処分

何年も前に就活のため購入した黒パンプスを処分しました。

うちにはお年寄りも多いので、万が一の時のために置いていましたが、久しぶりに履いてみると足に合わず、あまりに痛すぎるので処分しました。 

参列するだけならギリギリ耐えられるかもしれませんが、色々お手伝いする立場になることを考えると、使えないなと判断しました。

落ち着いてその日に向きあうためにも、サイズが合ったストレスのないものを見つけておく必要があると思っています。

 

葬儀への備え、どうしてる?

20代、30代の皆さんは、葬儀への備えはどうしていらっしゃるでしょうか?

私はフォーマルバッグも喪服も所有しています。

使用頻度が少ないことから、一度「礼服.com」での喪服レンタルも検討しました。

男女ともにフルセット5800円で、喪服が10万円ほどすることを考えれば、かなり安いといえます。クリーニングや保管の手間もありません。

 

でも、お葬式って急ですよね。

うちは遠いところにいる親戚も多いため、何かあればすぐに駆けつける必要があり、配達を待っている暇はありません。

結婚式のように前々から日取りがわかっているものではないので、レンタルには向かないかなと思いました。

また、嫌な話ですが、複数使うのであれば、自分で持っていた方がいいと考えました。

 

備えるべき「もしも」とは?

私はミニマリストと言いながら、災害や葬儀にはがっつり備えています。

この基準を自分なりに分析してみたところ、備えるべき「もしも」と、そうでない「もしも」があるな、と気づきました。

ポイントは、

・どれくらい困るのか?

・誰が困るのか?

の2点です。

 

①どれくらい困るのか?

私はあまりストックを持ちません。

例えば日用品が無くなりそうだと感じたら、メモしておいて、一週間に一度の宅配の時に一緒に頼みます。例え注文を忘れても、近所にはスーパーもコンビニもドラッグストアもあるので困りません。

また、キッチンアイテムや文具なども、ベーシックなものしか持っていないので、コンビニやスーパーで簡単に補充できます。「このペンのインクはあそこの大手の文具店にしか置いていない!」みたいな事態にはあまりなりません。

なくても大して困らないもの、つまり"もしもレベル"が低いものを普段から周りに過剰に置いておくのは、私にとっては煩わしいのです。

しかし、例えば災害時の「もしも」はレベルが桁違いです。

家が崩壊していたり、断水していたら、トイレに行けません。トイレは本能的なものだし、人としての尊厳に関わるので、もしもレベルが高めです。

水や食料品不足、防寒具も、生死に関わる問題です。普段の生活では簡単に調達できるかもしれませんが、災害時には別です。これももしもレベル高め。

なのでこういったもしもレベルが高い状況には、最低限の備えをします。

確率はあまり考えません。

私の住んでいる大阪は不思議と大きな災害はないのですが、南海トラフ地震は必ず来ると言われていますし、日本にいる限り災害の備えは必要だと思っています。

 

②誰が困るのか?

私は、「自分で賄えてこそのミニマリスト」だと思っています。

誰かの好意に甘えてちょっと借りることがいけないとは思いませんが、そんなことがしょっちゅう続いたり、最初から当てにしたりするのは、違うかなと思います。

だから基本的に普段使うものは自分で所有します。

あとは、使用頻度が少なくとも、「備えておかないと人に迷惑をかけるもの」は用意しています。

今回テーマの喪服などは、それにあたります。

冠婚葬祭のマナーについては人それぞれ重きの置き方が違いますが、やはり大切な大切な日に、ご遺族を嫌な気持ちにさせないように、細心の準備はしておかなくてはいけません。

仮に用意できなかったり、準備が間に合わず遅刻したりということは避けたいですし、もしそれが自分や夫の大切な人のお葬式だった場合に、自分のこだわりのせいで落ち着いてお別れを言えないのは何より悲しいことですからね。

 

 

ふたりぐらしミニマリストの「もしも」

独身時代は自分のことだけ考えていた私ですが、結婚してから考え方もだいぶ変わったなあと思います。

準備不足だと、私だけではなく、家族にも迷惑がかかることになります。

こうしてみると、家族のいるミニマリストは、やはり物理的にも精神的にも、モノを減らすのに制限がかかってしまいますね。

でも今は、いざという時にパートナーを守るため、出来る限りのことをしたいです。