今回は、結婚や同棲を機にお部屋を探しているカップルの方に向けた記事です。
ミニマリストの私が、家を買ったり大きな賃貸マンションを借りたりする前に、小さな部屋を借りて「仮の住まい」で生活するメリットをご紹介したいと思います。
2Kでのふたり暮らし
今、私たち夫婦は結婚2年目です。
今住んでいる家は2Kという、人に話すと少し驚かれる狭さ。
小さな玄関。
部屋が2つに、キッチン。
お風呂と脱衣所。
それにトイレと、小さな一人用クローゼット。
あとはベランダ。
少し広い一人暮らし用賃貸マンションといったところでしょうか。
繁華街よりは少し外れていますが、駅やコンビニ、大型スーパーなどが近くにあり、何より新築だったのが気に入りました。
玄関が狭いのと収納が少ないのが難点ですが、設備が新しいため、とても快適です。
私も夫も物は多くないので、すっきりした暮らしを実現できています。
我が家の経済的にはもう少し広い家に住めますが、今はこの小さな家を選んで良かったと思います。
「仮の住まい」のメリット
結婚生活を始めた頃は、仮住まいのメリットなどは特に意識していませんでした。
お互いの仕事の転換期だったため、急いで部屋を決めました。
若いうちは堅実に生活しようと2人で決めていたので、小さめの部屋を探しましたが、今の部屋を初めて見た時は「さすがに狭すぎるのでは」と反対しました。
しかし、夫が気に入っていたので、最終的に私も同意しここに決定。
共同生活を始めてみると、お互いの考え方や好みを知るにつれ、結婚してすぐに家を買ったり、高額な賃貸マンションを借りたり、大型家具・家電をフルで揃えたりしなくて良かったなと思うようになりました。
小さな「仮の住まい」には、次のような2つのメリットがあります。
①二人の理想や生活習慣の摺り合わせができる
まず大事な点が、二人の理想とする部屋のイメージを固めることができるという点です。
例えば私は元々ガーリーな家具や小物が好みで、海外インテリアのような部屋に憧れていました。
一方夫は重厚な書斎のような渋い部屋が好み。
でも、二人で話し合ったり、安価な家具で試したりするうちに、ナチュラルシックな雰囲気が現実的な落とし所だと判明してきました。
付き合った期間が長くとも、一緒に生活するうちに初めて知った側面や好みもあります。
寝具やキッチンの使いやすさなど、お互いの希望も分かってきました。
このように「仮の住まい」で準備をすると、「暮らしに合わない部屋を借りてしまった」とか、「片方の好みに合わない家具やいらない家電を買ってしまった」などと、落ち込むことがなくなります。
理想のインテリアが定まらないまま、多額の出費をしてしまうリスクが減るのです。
②持ち物をミニマル化できる
引っ越す時に、お互いの持ち物を確認して、用途のカブる物はかなり捨てました。
洗濯機、冷蔵庫、炊飯器、全身鏡、本棚などの大物は、古い方を処分し、一つだけを新居に持ち込みました。
とはいえ、細かい持ち物まで全て把握したわけではないので、共同生活をしているうちに、ハサミや爪切りなど、2個も3個もある物がどんどん見つかっていきました。
また、ファイルや食器など、生活の中で「こんなにたくさんの数はいらないな」と感じる物もたくさんありました。
その度に残すかどうか話し合って、持ち物を絞ってきたのです。
こういった作業を経て、今は2Kという小さな家でも快適に過ごせています。
このように2人の持ち物をミニマル化して把握していれば、必要な収納や部屋の広さがわかるので、次の物件探しでも困りません。
もちろん生活は変化していくものではありますが、モノと空間に対する感覚が研ぎ澄まされた今は、身丈にあったちょうど良い部屋を選べる自信があります。
また、夫婦共々コンパクトに暮らす生活習慣も身についたので、次の家でも物欲に振り回されず、すっきり暮らせるのではないかと思います。
引越しを2回するコストについて
中には、引越しを2回もするなんて勿体無いじゃないか、と考える方もいらっしゃるかもしれません。
たしかに、モノの多い方には不向きですし、仮の住まいで新しい大型家具をたくさん買いこんだり、物を増やしてしまうのなら逆効果です。
2人の方針がはっきり決まっている方や、双方が生活やインテリアに全くこだわりがない場合にも不要だと思います。
ですが、そうでない場合には、ひとまずそれぞれの持ち物で暮らして物や考え方を把握・整理することで、効率的に次のステップに進めるのではないでしょうか。
また、ちゃんとこの期間中に物を減らして厳選しているなら、2人暮らしを始めるのにかかった引越し費用よりも抑えることが可能です。
引越しの機会に買い替えをすれば、引越し時の荷物も減るからです。
私達も、次の引越しの時に、独身時代から使っていた寝具、食器棚、靴箱、全身鏡などを処分し、必要に応じて買い換えるつもりです。
それに、小さな家に住むことで、その期間中の家賃は抑えられ、お金も貯まりやすくなるので、引越し2回分のコストより、得るものの方が大きいと個人的には思います。
終わりに
このブログを読んでいらっしゃる方は、私と同様、住まいに興味のある方が多数だと思います。
そういう方であれば、2、3年この「仮の住まい」で準備をすることで、お互いの希望の叶う生活を実現できるのではないかなと思います。
急に生活スタイルを変えるのではなく、ゆっくりと変化をつけることで、不満や争いなくお互いの理想に近づけるのではないでしょうか。
もちろん、新しい門出にふさわしい新品の物に囲まれて、素敵な生活を始めたいという気持ちは当然ですし、家族に、ご祝儀や結納で家具を揃えたりすることを勧められたりするかもしれません。
ですが、もしパートナーとの共同生活が初めてで不安があるなら、まず小さな家に引っ越してみることもぜひ検討してみて下さいね。