今回は、"cozy minimarist"を皆さんにご紹介します。
ミニマリストに対する「不便で我慢を強いられている」「貧相で寒々しい部屋に住んでいる」といったマイナスイメージが、180度転換する概念です。
モノを減らして身軽になるのと同時に、自分らしく居心地の良い空間を作ることも重視している方に、ぜひ読んでいただきたい内容になっています。
cozy minimaristとは
"cozy minimarist"という言葉を聞いたことがありますか?
cozyとは「居心地の良い」という意味。
つまりcozy minimaristとは、モノがないだけでなく、快適な空間を追求するミニマリストのことです。
海外ミニマリストの間ではよく使われる言葉で、私も海外インテリアを参考にしたい時は、"cozy minimarist home"や"cozy minimarist ideas"、"cozy minimarist living room" などの検索ワードでググっています。
cozy minimaristたちのインテリア
では、具体的にはどんな人たちをいうのでしょうか?
私が時々読んでいる「LADY DECULUTTERED」というサイトで、cozy minimaristの部屋を紹介する記事がありました。
英語が苦手な方は、写真だけでも見てみて下さい。
紹介されているインテリアは、どれもモノは少なく、きちんと整頓されているけれど、決して殺風景ではありません。
- 革や天然木などの自然素材を取り入れる
- エスニック風の小物を使う
- 白い壁や自然光で明るく
- 同じ色でも柄や風合いの異なる物を重ねる
- オリジナリティのあるアートや照明、家具を選ぶ
といった工夫で、個性や温かみのある空間を演出しています。
この記事の冒頭には、「Minimalist homes do not have to be cold, white, sparse, unlivable, or unrealistic.(ミニマリストの家は、寒々しく、白く、殺風景で、住みにくく、非現実的である必要はない)」と書かれています。
日本のミニマリズムにも、まだまだこのような抑圧的なイメージがあるように思いますが、cozy minimaristの概念が広まれば、よりミニマリズムに対するハードルが下がるかもしれませんね。
「自由なミニマリズム」を手に入れよう
私たち夫婦は元々、暮らしやすさを考えてあれこれ工夫したり、自分たち好みの空間を作るためにインテリアショップやギャラリーを回って研究するのが大好き。
モノを減らしすぎて逆に不便になったり、退屈で落ち着かない部屋になるのは、本末転倒だと考えています。
なので、cozy minimaristの暮らしはまさに理想です。
cozy minimaristという概念は、ミニマリズムというものが、あくまで快適な暮らし・自分たちに合った暮らしのための道具なのだということを思い出させてくれます。
実は、cozy minimaristについては、以前Twitterでちらっとお話したことがあります。
日本ではソファやベッドもなく床で生活するような人こそ真のミニマリストと思われがちだけど、海外のミニマリストにはあまりいないな。
— tori@ミニマリスト (@torisimplelife) 2020年4月27日
靴文化というのもあるけど、cozy minimalistという言葉もあるように、居心地良い空間を望んでなる人が多い印象。意外とラグジュアリー。
(もう2年前だー!)
その時、フォロワーさんにも「私が目指してるのは正にこれ」と喜ばれ、嬉しかったです。
実際この概念を知ると、とても自由な気持ちになれます。
物から得られる喜びに罪悪感を覚えたり、モノの多い少ないで一喜一憂したり、「ミニマリストは簡素でないといけない」といった思い込みに押しつぶされることが、馬鹿らしく思えてきます。
cozy minimarist。
「誰のためのミニマリズムなのか」を忘れそうな時に、ぜひ思い出してみてくださいね。