「モノオク」は荷物を預けたい人と、空いたスペースを有効活用したい人をマッチングさせるサービスです。
今回はその特徴や、各都道府県別の利用状況、料金システムや手数料、メリット・デメリットなどについて解説します。
気になるトラブルの話や、「賃貸物件でも可能?」といった疑問にもお答えします!
- スペースシェアリングサービス「モノオク」の特徴
- 賃貸物件や屋外もOK!利用形態と料金システム
- 都道府県別の利用状況
- 考えられるトラブルとモノオクの対応
- モノオクのメリット・デメリット
- モノオクはこんな人におすすめ
- 預けたい荷物の量が少ない方にはこちらもおすすめ
スペースシェアリングサービス「モノオク」の特徴
「モノオク」とは、スペースを一畳から貸し借りできるシェアリングサービス。
簡単に言うと、空いた部屋や押入れに、他人の荷物を入れてあげる代わりに、対価をもらうシステムです。
スペースのシェアリングサービスは最近では珍しくなく、宿泊施設や駐車場など様々なものがありますが、私が「モノオク」に真新しさを感じたのは、そのハードルの低さです。
スマホでスペースの写真を撮り、 値段や期間を設定するだけなので、気軽に始められます。
ほんの少しの空間があれば始められますし、「鍵を渡すので自由に出し入れ可能」「搬入を手伝います」など、契約内容も自由に決められます。
屋外の物置やベランダ、駐車場でももちろんOKです。
このまるでフリマアプリで物を売るかのようなとっつきやすさにより、2019年4月の時点でユーザー数は8000人を超えています(リフォーム産業新聞、2019.6.3)。
賃貸物件や屋外もOK!利用形態と料金システム
どんな場所が貸し出されている?
よく貸し出されているスペースについてですが、「空いた2階の部屋を貸す」というように、自宅のスペースを貸し出している個人の方が多いようです。
また、空き店舗や倉庫などを貸し出している業者の方もちらほら見かけます。
中にはロッカーや棚を設置して、たくさんのユーザーに貸し出している方も。
サポートセンターに確認したところ、賃貸物件でもホスト(貸し出す側)になることは可能のようです。
料金システムと相場
相場は公式サイトによると一畳につき月5000円~だそうですが、当事者間で自由に決めることが可能です。
企業の運営している貸し倉庫だと、3倍の値段は普通にするので、預ける側はかなりお安く荷物を預けることができます。
例えば6畳ほどの部屋だと、「全てのスペース14000円」「半分のスペース7500円」「1/4のスペース4000円」というように、分割して値段をつけ、貸し出せます。
気になる手数料ですが、成約時に料金の20%がモノオクに支払われます。
5000円に設定しても1000円取られると考えると、少し高めの印象です。
都道府県別の利用状況
2019年6月26日現在の、各都道府県の登録件数をまとめてみました。
東京都で492件、大阪府189件、愛知県115件、神奈川県186件と大都市での登録件数は多い一方で、登録数が10に満たない県も結構あり、偏りがあります。
利用するなら都市部が便利ですが、逆に言うと、ホストを始めるならライバルの少ない地方が有利ということですね。
地方は土地に余裕があるため、需要も都市部より少ないと思いますが、例えば住宅街や大学都市などではスペースシェアリングの需要がまだまだあると思いますし、引越しや留学などで一時的な荷物置き場を探している人は大勢いるので、スペースが余っている方は始めてみると良いかもしれません。
考えられるトラブルとモノオクの対応
まず、当事者間の契約のため、傷や匂いがついた、勝手に中身を開けられたなどの保管トラブルが考えられます。
破損・紛失・盗難については最大10万円補償されますが、万が一に備えて荷物の写真を撮っておくなど、証拠を残しておくことが大切です。
また、荷物を預かったことによる思わぬ事故なども考えられます。
ただ、危険物や生物、高級品や壊れ物などは預けることができないと定められているので、これについてのリスクは低いと思います。預ける荷物も、一つ残らず申告することが決められているので、預かる側は荷物の中身を把握することができ、安心です。
あとは郵送トラブルや対人トラブルのおそれがあります。
事前にメッセージで細部まで確認しておく必要がありそうです。
とはいえ、今のところ、大きなトラブルが起きたという話はないようです。
モノオクのメリット・デメリット
ここで、モノオクのメリットとデメリットをまとめてみます。
メリット
・使っていないスペースを有効活用して収入を得られる
・引越しや模様替えなど、様々な用途に合わせてスペースを借りられる
・手続が簡単
・契約内容を自由に決められる
・業者の1/3の値段で荷物を預けられる
・広いスペースを借りることが可能
・大都市では登録件数が多い
・最大10万円の補償
デメリット
・空調設備・防犯設備などの保管環境は業者に劣る
・地方によっては登録件数が少ない
・料金手数料が20%とやや高め
・保管トラブルや郵送トラブルが考えられる
・自宅を貸し出す場合は相手に住所を知られてしまう
モノオクはこんな人におすすめ
サービスの利用方法は多岐に渡りますが、私は特に次のような方におすすめしたいです。
物の一時置き場を探している方(借りる側)
まず、ゴルフバッグやキャンプ道具などのかさばる荷物を置きたい方や、引越しやオフィス移転の際の家具の一時置き場を探している方などにおすすめです。
比較的スタンダードな使い方ですね。
片付けが苦手な方(借りる側)
次に、居住スペースにモノが溢れている方にもおすすめします。
片付けでどこから手をつけていいかわからない方、モノを捨てるのが苦手な方は、ひとまず預けてみるのがいいです。
そうすると、何が必要か見えてくるし、片付けにも慣れることができます。また、モノの少ない快適な生活を味わうことができます(重要)。
以前、『365日のシンプルライフ』という映画をご紹介しました。まず部屋の全てを倉庫にぶっこみ、1日1つずつ取り出す、というルールを決めた青年の話です。
さすがに毎日取り出すのは難しいかもしれませんが、このサービスを使えば、これに近い体験ができるのでは?と思いました。
副業を探している方(貸す側)
副業解禁や年金問題により、副収入への関心が高まる今。
比較的ライバルの少ない今なら、低リスクで安定収入が望めるのではないでしょうか。
モノの多い方も、モノを上手く減らしてスペースが生まれたなら、今度はそれを収入源にしよう!というモチベーションにもなりますよね。
例えば6畳の空部屋があれば、労せずして月3万円近く稼ぐことも可能なので、仕事終わりにアルバイトを週2、3日入れるより効率的です。
多い方だと月10万円以上稼ぐ方もいるようです。
預けたい荷物の量が少ない方にはこちらもおすすめ
預ける荷物が少なくて、一畳もいらないなぁという方には、ダンボール1箱から荷物を預けられる「トランク収納サービス」もおすすめです。
興味のある方はこちらもぜひご覧ください。