toriのシンプルライフ

2Kに暮らす夫婦のちいさなふたりぐらし

モノは一気に捨てるべき?少しずつ捨てるべき?

持ち物を減らして部屋をすっきりさせたい人が、進め方を考えるうえで最初に直面する問題として、「モノは一気に捨てるべきか、少しずつ捨てるべきか?」というものがあります。

片付けの本や情報サイトなどを見ていると、「一気に捨てましょう!」という記述を見ますが、一方で、メルカリなどで少しずつ持ち物を減らしている人もよく見かけます。
果たしてどちらが正しいのでしょうか?

 

f:id:krktori:20191007114801j:plain

自分に合った減らし方を

掃除の方法に正解はないので、基本的には自分の楽なやり方・性格に合ったやり方でモノを減らしていくのが一番だと思います。

ただ、傾向としては以下のようなことがいえるかなと思います。

 

一気に片付けるのが向いている人

・モノの多いことによる悪影響が既に出ている人
・飽きっぽい人
・ごみ(いらないもの)の多い人
・環境を変えたい人

 

ゆっくり進めるのが向いている人

・すでに部屋が整っている人
・同居人がいる人
・片づけを習慣づけしたい人
・思い入れのあるモノが多い人
・何が不要かわからない人

 

一気に片付けるのが向いている人

例えば、モノが溢れて足の踏み場もないような部屋であれば、衛生的にも一刻も早く綺麗にしないといけません。
また、モノの溢れた状況が心理的負担なのであれば、さっさとモノを手放した方が、気持ちよく暮らせるようになります。
こういう人は、緊急性が高いので、場合によっては業者を使ったりして、なるべく短時間で部屋を片付けて、悪影響を取り除く必要があります。

また、性格的に飽きっぽい人は、目に見えた成果が必要です。
例えば、「1日に1個ずつ手放す」と決めたとします。でも、モノの多い人が1ヶ月でたった31個モノを減らしても、見た目にはそう変わりません。そのうち片付け自体が「つまらないものだ」と思うようになり、やめてしまいます。
それなら火のついているうちに一気にモノを減らして、「綺麗になった!」という成功体験や喜びに変えた方がプラスです。

 

ゆっくり進めるのが向いている人

一方で、例えば家族と暮らしている人であれば、あまりハイスピードでモノを捨てると、「あれどこやったっけ?」といったトラブルになるおそれがあります。

たとえ家族や同居人の許可を得てモノを捨てていたとしても、小さなストレスが相手に溜まれば喧嘩の原因になったりもするので、じっくり進めることも大切です。

それから、慢性的に部屋が汚いけれど、一定の周期で片付けたい衝動にかられ、徹底的に綺麗に掃除するタイプの人。
そういう人は、捨てることが「ブーム」にとどまる可能性があります。

モノをなくして綺麗にはしたけれど、捨てる習慣が根付いていないので、またモノを買ってしまう。しばらくするとまた一息に捨ててしまう。

これに慣れてしまうと、恒常的に綺麗な部屋を保つことが難しくなります。

毎日少しずつ、要不要の判断をするクセをつけることが大事です。

そうすれば、買うときにも「これ本当にいるかな?」と踏みとどまる思考回路が形成されます。

また、「思い入れのあるモノが多い人」「何が不要かわからない人」は、自分の中の判断基準がはっきりする前に捨ててしまって、しばらくしてから後悔することがあります。

捨てて後悔した経験を持つ人は、捨てることに臆病になります

たしかに勢いも大事ですが、いきなり卒業証書や写真などにはいかず、まずは服や食器など後々また買えるものから積極的に処分していき、慣れてから残りについてじっくり考えるのも手です。

 

私自身の進め方

私は引越しというイベントに向けてある程度のスピードで減らしましたが、モノの量が落ち着いた今は、気長にモノを減らしています。

いるかいらないかをのんびり考える作業が好きですし、丁寧にお別れを言うことで、気持ちの整理がつくこともあります。

なぜこれがいらないのか?を突き詰めていくと、「あ、私はこれが嫌いなんだな」と自分に新たな発見があったりするのも面白いです。

さくさく捨てるのもストレス解消になって楽しいですが、あくまで私の目的は「夫と私が快適に暮らすこと」なので、これくらいのペースの方が夫の負担にもならず、私たち夫婦には合っています。

 

モノを捨てるということの意味

一度買ったものやもらったものは、多少好みではなくとも、なるべく使い切るようにしています。

また、燃えるごみに出せば楽だとは思いますが、なるべくフリマアプリで格安で譲ったり、欲しい人を探して譲ったりします。

krktori.hatenablog.com

実をいうと私は、捨てることを提唱するのに少し抵抗があります。

ごみを大量に出すのは環境にも良くないですし、捨てることに慣れてしまうと、「また捨てればいいや」と簡単にモノを買い込んでしまうのではないかと思うのです。

そして何より、モノを大事にする、感謝して使うというのは、人間が生きていくうえで大切な教えだと思います。

でも、結局使わないモノをためこんでも、モノを大事にしていることにはならない。

自分がコントロールできる量の持ち物を持ち、活用することこそが、モノを大事にしているということだと、私は信じています。

つまり、モノを捨てるというのは、「モノを持たない暮らし=モノを大事にする暮らし」の前提を作る行為なのです。

だからこそ最初は膿を出し切るつもりで、徹底的に減らすべきだと考えていますが、その過程はなるべく穏やかなものにしたい。

ささやかですが、そのような思いを込めて、ゆっくりとモノを処分しています。

とはいえ、モノの多寡や事情は人それぞれ。

あまり考えこみすぎて部屋が片付かない!なんてことになると元も子もないので、とにかく手を動かすことが大切です。

そして、モノを捨てる以上、モノを家に入れないようにすることも重要です。

皆さんも、自分にあったペースでモノに向き合い、モノを減らして、ぜひ快適な暮らしを手に入れてください。