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賞味期限切れとさよなら!常備食材・調味料の種類を絞るメリットや方法

今回は、常備食材や調味料の種類を絞るメリットや方法についてお伝えします。

調味料棚がごちゃごちゃで困っている。

なぜかいつも食材を余らせてしまう。

そんな悩みを抱えている方はお力になれると思うので、ぜひ読んでみて下さい!

 

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調味料や食材を絞るメリット

実は2年ほど前、常備している調味料・食材のリストを公開したことがあります(今でも随時更新中です)。

その記事の冒頭で、常備する調味料や食材の種類を絞るメリットをご説明しました。

要約すると、次の3つです。

  • 収納がすっきりし、キッチンの使い勝手が良くなる
  • 一つ一つの使用頻度が上がるので、賞味期限前に使い切れる
  • 冷蔵庫の電気効率が良くなり、節約になる

しかしそうは言っても、変わった調味料も試してみたいし、具体的にどう絞っていけばよいのかわからないという方も多いと思います。

今回は、私が調味料・食材を選ぶ上で気をつけていることをお伝えします。

 

常備食材・調味料を選ぶポイント

①簡単に作れるものは常備しない

塩、醤油などの、オーソドックスな調味料を組み合わせれば、意外と色々なソースやたれを作ることができます。

例えば、我が家ではドレッシングや餃子のたれ、パスタソースは置いていません。

洋風ドレッシングならレモン汁・塩・胡椒・オリーブオイルで作りますし、餃子のたれなら醤油・酢・ラー油で作ります。

パスタソースも、トマト缶なり牛乳なり使って、一から作ってしまいます。

このように作り方を調べて、作れそうなら持たないという選択肢を取ることも一つです。

もちろん、大変そうなら無理は禁物。

私も以前はめんつゆをみりんと醤油、顆粒だしで作っていましたが、アルコールを飛ばす工程が面倒だし、めんつゆは煮卵や揚げ浸しなど使い道も多いので、今は時短のために常備しています。

 

②家族の人数に適したサイズを選ぶ

私が一人暮らしを始めた頃、自炊に慣れておらず、実家にあったのと同じものを見様見真似で買った結果、使いきれず無駄にしてしまったということが何度かありました。

我が家は現在二人暮らしなので、小さめのサイズを選ぶようにしています。

大きなパックの方が一見お得に見えても、使い切れなければ結局無駄になってしまうからです。

また、多少割高でも、すぐに湿気たり傷んだりするもの(コンソメやだしの素など)は、個包装を選んでいます。

少人数だと減りが遅いので、大袋は向かないのです。

家族の人数に合ったサイズのものを購入するというのは大事ですね。

 

③「家にあって当たり前」を疑う

家にあって当たり前だと思っていたものでも、疑ってみることが大事です。

先日どこからかアリが発生してしまい(1階じゃないのに!)、我が家の上白糖が襲撃されてしまいました。

それから砂糖は冷蔵庫に仕舞うようになったのですが、小さな冷蔵庫のスペースを取るのも嫌だし、出すのも面倒だしで、だんだん使う頻度が落ちていきました。

よくよく考えると、砂糖を多用するのって体に良くないし、甘味が欲しい時はみりんやヨーグルトにかけているオリゴ糖で充分です。

結局今は上白糖を使うこと自体をやめました。

私は苦手ですが、人によってははちみつで代用しても良さそうですね。

砂糖に限らず、どの家庭にあるものでも、「我が家に」必要かを考えてみるということが大事ですね。

 

④特別な「ゲスト食材・ゲスト調味料」は1枠まで

「これが食べたい」とリクエストされたレシピで突発的に必要になった調味料。

お歳暮やお土産で頂いた食品。

試しに買ってみた新商品。

このように、いつも使わないものが登場することってありますよね。

その時は、「使い切るまで新しいものには手を出さない」「早めに食べきる」というルールを設けています。

例えば、たまにエスニック料理が食べたくなってスイートチリソースを買いますが、一度買ったなら、海南鶏飯、エビチリ、鶏肉炒め、春巻などメニューを変えて、なるべく短期間で使い切ります。

頂き物のドレッシングやお土産の佃煮も、意識的に献立に入れ、食べ切るまで他のドレッシングやご飯の友には手を出しません。もったいない精神で使い渋っていると劣化してしまうので、出し惜しみせずに使います。

このような食材や調味料は「冷蔵庫のゲスト」。なんとなく長々と居座っている状態は良くありません。また、大事なゲストなのだから、その期間はスポットを当ててあげなくてはなりません。

自分のルーティンに存在しないものは、いつの間にか忘れ去られ、賞味期限切れを起こしてしまいます。そうならないように、特別扱いして、早く使い切ってあげるのです。

「変わったものは絶対に買わない!」と心に決めていると楽しくないですし、料理の幅も広がらないので、たまに冒険するのは良いことだと思います。

ただ、買ってすぐ飽きておしまいではなく、「最後まで美味しく食べる」という気持ちでいることが、食べ物への礼儀だと考えています。

 

⑤汎用性の高いもの・兼用しやすいものを選ぶ

和風洋風中華などを一通り作る場合、味のベースとなる「だし」は、どうしてもそれぞれに合うものを揃えておく必要があります。

  • 和…だしの素(もしくは昆布、鰹節、椎茸など)
  • 洋…コンソメやブイヨン
  • 中…鶏がらスープの素や味覇

が、それ以外の食材や油は、和洋中どれにも使えるものがたくさんあります。

例えば、まいたけやしめじ、茄子、じゃがいも、ほうれん草、卵やむきえびなどは、上記のどの料理にも使えます。

油も、香りの少ないサラダ油やピュアオリーブオイルにすれば全てに使えます(ただし、栄養素や風味付け、好みの観点から、私はごま油とエクストラバージンオリーブオイル、バターを使っています)。

唐辛子も、七味唐辛子だと山椒などが入っていて用途が制限されますが、鷹の爪だと比較的なんにでも使えるので便利です。

このように、汎用性の高いもの、兼用しやすいものは、レシピを選ばないので、優先的に置いておくと便利です。

 

おまけ:⑥付属のタレなどは溜め込まない

冷蔵庫の掃除をしていると、余ったからしやわさび、納豆のたれや紅しょうがなんかがひょっこり出てきたりしませんか?私は昔そうでした…。

今はほとんどなくなりましたが、お寿司を買う時についてくるわさびとガリがやたらと溜まります。というのも、ネットスーパーで注文すると、スタッフさんによっては余分につけてくれることがあるのです。

最初は捨てていましたが、やはり食べ物を捨てるのは良くないのではないか?と思うようになり、活用方法を考えるようになりました。

しょうがや紅しょうがは天かすや枝豆などと混ぜておにぎりにしたり、わさびはかまぼこに切れ目を入れて挟んだり。

付属のタレなどは使わないと永遠にそこにあり続けますし、放置していると食べる気も失せてくるので「常備」はせず、残す判断をするのであれば、次の日には使い切ってしまうようにしましょう。

 

妥協すべき点、妥協すべきでない点

レシピ通りに作ろうと思ったり、お店のような完璧な味を目指そうとすれば、山のような調味料やスパイス、食材を集めなければなりません。

八宝菜にはオイスターソース、ハンバーグにはナツメグ。あった方が美味しいのはたしかですが、家庭料理なのでどこまで妥協するかは自分で決めて良いことです。

私は、「完璧なものが食べたければ外食すれば良いや」と思い、多少妥協しています。

一方で、栄養バランスは妥協すべきではないと考えています。

同じものばかり食べていれば、当たり前ですがそれに含まれていない栄養素はいつまで経っても摂れません。

一食で確保できる栄養素も限られていますし、ビタミンCやフェノール酸のように生食でないと摂りにくい栄養素、リコピンのように加熱した方が効率よく摂れる栄養素もあります。

となると、満遍なく色んな食材を色んな調理方法で調理して食べることが必要になってきます。

そのためには、調味料や食材を削りすぎてはいけません。

最初に紹介した記事にある常備食材・調味料のリストは、私なりにバランスを追求してきた一つの答えです。

幸い、料理の経験を積めば、どれで代用してよいか分かってきますし、だめな組み合わせや押さえるべきポイントも分かってきます。

自分のよく作るレシピやご家族の好みなどとも照らし合わせて、減らせるところを探してみて下さいね。